tomatoの蒸気機関車館

1960年代後半から 今で言う「撮り鉄」時代の撮影を思い出しています。

SLの思い出 33 和歌山線 C58

和歌山線五条、北宇智、吉野口間は急な勾配のある区間です。北宇智と吉野口間に風の森峠が控えています。五条からこの峠まで長い勾配が続きます。そのため北宇智駅にはスイッチバックがありました。

五条から登ってきた列車はいったん引き込み線(写真左線)に入ります。バックして北宇智駅ホームのある線に入り、再び本線(写真右線)を登っていきます。
日本の各地にあったと思いますが、私がスイッチバックで撮影できたのは北宇智駅の他に関西本線加太の中在家信号所と豊肥本線立野駅でした。しかし、北宇智駅はホームが移されたためにすでに廃止されています。
当時、北宇智駅を発車した列車はブラストを轟かせ、風の森峠を目指してあえぎあえぎ登ります。貨物列車にはC11の後補機が付くときもありました。西側には金剛山そびえ、冬場は雪が舞います。私が撮影に行った日は山には雪があり、小雪が舞う絶好のロケーションでした。小柄なC58が猛然とダッシュをかけます。写真手前は引き込み線です。

1970.2.1北宇智→吉野口


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SLの思い出 32 和歌山線 C57

和歌山線で念願のC57を撮影できたのは、結局C576が牽くさよなら列車でした。ヘッドの看板には「さよならSLワカヤマライン」と読み取れます。オレンジ色が目立ちました。走行日はまだ東大寺二月堂お水取りも終わらない,奈良に春の到来を告げる目前でした。
この列車の始発はどこで、終着は和歌山だったのか、C57の送り込みはどのようにされたのか自分の記録には残っていません。また、志都美-下田(現香芝)で撮影したのかこの日の撮影行動は記憶にありません。残念ながら記録ということには全く無頓着だったようです。今になればもう少し風の森峠に近い吉野口周辺で煙のある走行を狙ったら良かったのにと思います。のどかな田園地帯を駆け抜けていきました。

1972,3,12志都美→下田
C576は国鉄鷹取工場におけるSL最後の全検を受けたカマで、お別れ運転後まもなく北海道苗穂機関区移って行き、北の大地を走行している写真を当時の鉄道雑誌で見た記憶があります。そして終焉を迎えたと思います。


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SLの思い出 31 和歌山線 C58

当時も今も私の家から一番近い国鉄の駅は王寺駅です。王寺は関西本線と和歌山線、近鉄生駒線と田原本線が交わる鉄道の要所です。鉄道に携わる方々が多くおられるところで、先日も鉄道の聖地「王寺」がお届けする鉄道イベントと銘打って「リーベル鉄道フェスティバル」が町主催で開催されました。以前にも書きましたが、風向きなどの影響で時々夜10時頃だったでしょうか、王寺駅を発車するSLの汽笛が聞こえました。
国鉄王寺駅の構内は広く、和歌山線の列車の客車やDCが留置されたり、SLも駐泊していたのではなかったでしょうか。関西線の奈良区や竜華区のD51、桜井線から奈良区のC58、和歌山線からの和歌山区や紀伊田辺区のC57やC58を見ることができたと思います。竜華区のC58も入っていたのかな?残念ながらC57は写すことができませんでした。家から近場の王寺駅でしたが、加太や奈良周辺ばかりの撮影で、王寺駅周辺での撮影はほとんどしませんでした。王寺駅付近の走行写真で残っているのが次の写真です。

70.11.15王寺-畠田
霧の濃い日の早朝、露が靴をしっかり濡らして歩いて行った葛下川付近で撮影をした記憶が残っています。


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