SLの思い出 32 和歌山線 C57
和歌山線で念願のC57を撮影できたのは、結局C576が牽くさよなら列車でした。ヘッドの看板には「さよならSLワカヤマライン」と読み取れます。オレンジ色が目立ちました。走行日はまだ東大寺二月堂お水取りも終わらない,奈良に春の到来を告げる目前でした。
この列車の始発はどこで、終着は和歌山だったのか、C57の送り込みはどのようにされたのか自分の記録には残っていません。また、志都美-下田(現香芝)で撮影したのかこの日の撮影行動は記憶にありません。残念ながら記録ということには全く無頓着だったようです。今になればもう少し風の森峠に近い吉野口周辺で煙のある走行を狙ったら良かったのにと思います。のどかな田園地帯を駆け抜けていきました。
1972,3,12志都美→下田
C576は国鉄鷹取工場におけるSL最後の全検を受けたカマで、お別れ運転後まもなく北海道苗穂機関区移って行き、北の大地を走行している写真を当時の鉄道雑誌で見た記憶があります。そして終焉を迎えたと思います。